セックスには「一度くらい経験してみたい」と思わせる行為がいくつかある。アナルセックスも、その代表格かもしれない。AVでは珍しくなく、ネット上では体験談も大量に見つかる。それだけ見ていると、経験者だらけのようにも感じてしまう。
では実際、わざわざ経験するだけの価値があるのだろうか。快感だけでなく、身体的リスクや心理、男女の受け止め方まで含めて整理すると、意外に単純な話ではなかった。

「気持ちいい」は本当なのか
まず大前提として、アナルセックスをすれば誰でも強い快感を得られるわけではない。肛門周辺には神経が多く、刺激を心地よく感じる人はいる。男性の場合には前立腺周辺への刺激を快感として感じる場合もある。
一方、膣とは構造が違い、自然に潤滑する機能がほとんどない。緊張によって筋肉が収縮すれば、快感どころか痛みの方が強くなることもある。
つまり「未知の快感が必ず待っている」というより、合う人には新しい刺激になるが、合わない人には単純に苦痛という個人差の大きい行為と考えた方が現実的だ。
快感以外の「やってみたい」がかなり大きい
興味深いのは、アナルセックスへの関心が身体的快感だけでは説明しにくいことだ。普段とは違う行為への好奇心、タブー感、パートナーと特殊な経験を共有する感覚など、心理的要素がかなり入り込んでいる。
AVの影響も無視できない。映像では出演者の準備や撮影上の工夫が省略され、行為そのものだけが提示される。そのため視聴者には「普通のセックスの延長で簡単にできる」ように見えやすい。

デメリットは普通の性交より分かりやすい
身体面では注意点が多い。直腸の粘膜は傷つくことがあり、痛みや出血につながる可能性がある。また性感染症についても、特に受ける側ではHIVなどの感染リスクが高くなることが知られている。
そのためコンドームや十分な潤滑剤を使用し、痛みがあれば中止することが基本となる。また肛門から膣へ移る場合には、腸内細菌を持ち込まないよう同じコンドームを使い続けないなど、通常の性交とは違った衛生上の注意も必要になる。
ネットでは「一度やったら肛門が緩んで戻らない」といった極端な話も見かけるが、一度の行為で必ずそうなるわけではない。ただし無理な行為によって括約筋などを傷める可能性まで否定できるわけではない。
男女の本音が一致しなければ成立しない
そして実際には、身体以上に重要なのが「二人とも本当にやってみたいのか」という問題だろう。
片方が強く興味を持っていても、もう片方には恐怖や抵抗感しかないこともある。「一度だけだから」「みんなやっているらしい」と説得して成立させるものではない。
逆に双方に好奇心があるなら、普通の性交では味わえない刺激や心理的な特別感を共有する経験にはなり得る。ここは男女というより、個人差の方がはるかに大きそうだ。

アナルセックスを作品側から観測する
現実では「一度くらい経験してみたい」と思う人がいる一方、AVの世界ではアナルはすでに一つのジャンルとして定着している。しかも、若い女性を扱った作品から、ぽっちゃり系、熟女・人妻系まで、組み合わせ方はかなり幅広い。
もちろん、AVで描かれる行為と現実のアナルセックスは同じではない。ここでは「未知への興味」「体型や年代による見せ方の違い」「AVではアナルがどうジャンル化されているのか」を観測するための3本として選んだ。

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観測メモ:若い素人女性という設定の作品。アナルセックスそのものを主題にした作品ではないものの、アナルへの刺激を含む「初めての経験」が演出に組み込まれている。今回の記事で触れた、未知の行為に対する好奇心と映像作品での見せ方を比較する一本として観測したい。

ぽっちゃり爆乳女とアナルセックス
観測メモ:こちらはタイトルからアナルセックスを前面に出した作品。さらに「ぽっちゃり」という体型フェチを掛け合わせているのが特徴で、アナルが単独の特殊プレイではなく、別の嗜好と組み合わせられるAVジャンルとして成立していることが分かる。
DUGAには「アナルファック」で作品を探せるページがある。アナルそのものを中心にした作品から、熟女、フェチ、複数プレイなど別ジャンルと組み合わせたものまで、作品によって扱い方はさまざま。今回の記事を読んだあとに見比べると、現実では特殊に感じられる行為が、AVではどのように一ジャンルとして成立しているのかが見えてくる。
※紹介作品は成人向け映像作品です。作品内のアナルセックス等の設定・演出は、出演者本人の性的嗜好や一般的な男女の性行動を示すものではありません。また、映像作品では実際の行為に必要な準備や撮影工程などが省略・編集されている場合があります。配信状況・価格等はリンク先でご確認ください。
結局、「一度くらい経験する価値」はあるのか
調べてみると、アナルセックスには「健康のために経験した方がいい」といった明確なメリットは見当たらない。未経験だから人生で何かを損しているわけでもない。
ただし、興味を持つ二人にとっては未知の刺激や心理的な非日常感を体験できるという意味で、価値を感じる可能性はある。
結局のところ、「一度くらいやっておくべきか」という問い自体が少し違うのかもしれない。旅行や珍味なら「経験として一回くらい」でもいい。しかし性行為では相手の身体と意思がセットになる。
経験することそのものに価値があるのではなく、二人とも興味があるなら選択肢になる。そのくらいの位置付けが、現実には最もしっくりくる。

余談
知人数人と話していたら、意外にもアナルセックス経験者が結構いて驚いた。AVの中では珍しくないが、現実ではもっと特殊なものだと思っていた。こういう話って統計より、身近な人からポロッと聞いた時の方が「そんなに普通なの?」と妙に気になってしまう。
